11月生まれの音楽家
こんにちは♪
今日から11月ですね。
先月10月から始めたいろんな年代のその月に生まれた音楽家。
今月も11月生まれの音楽家を紹介したいと思います。
11月生まれの音楽家
1801年11月1日 ベッリーニ(イタリア カターニア)
1668年11月10日 クープラン(フランス パリ)
1833年11月12日 ボロディン(ロシア サンクト・ペテルブルク)
1786年11月18日 ウェーバー(ドイツ オイティン)
1876年11月23日 ファリャ(スペイン カディス)
1797年11月29日 ドニゼッティ(イタリア ベルガモ)
ベッリーニ 1801年11月1日 《イタリア カターニア》
ロッシーニを頂点とするベル・カントの装飾歌唱を劇的歌唱へと転換させ、前期ロマン派オペラの様式を確立した、19世紀前半を代表するイタリアのオペラ作曲家です。
叙情的旋律とコロラトゥーラを融合させた ”夢遊病の女”、劇的で崇高な ”ノルマ” はロマン主義芸術家たちから絶賛された作品。
この二つの作品はベッリーニの最も円熟した作品と言われています。
そして、ベッリーニの生涯で最後の作品である ”清教徒”。
美しいベル・カントで歌われるアリア ”あなたの優しい声が qui la voce sua soave” は私が大好きな曲の一つです。
クープラン フランソワ 1668年11月10日 《フランス パリ》
16世紀から19世紀に活躍した音楽一族 ”クープラン家” 。
クープラン一族は、クープラン ルイ(1661年8月29日)から始まり、なんと173年間もの間パリのサン=ジェルヴェ教会のオルガニストを占有しました。
クープラン フランソワは一族の中で最も活躍したフランスのチェンバロ奏者であり作曲家。
ボロディン 1833年11月12日 《ロシア サンクト・ペテルブルク》
ボロディンは作曲家でもあり、ペテルブルグ医科大学の教授で科学者でもあります。
19世紀後半から東欧・北欧・ロシアで ”国民楽派”が盛んになり、諸国の音楽文化や伝統を尊重・主張する音楽作品が次々に作られるようになりました。
ロシアでは ”五人組” の活動(1867年結成)が有名で、ボロディンはその中の一人です。
その他の4名は、バラキレフ、キュイ、ムソルグスキー、リムスキー=コルサコフ。
これは中学の音楽でも習いますね。
ウエーバー 1786年11月18日 《ドイツ オイティン》
ウエーバーはモーツァルトの妻、コンスタンツェと従姉妹。
コンスタンツェはウェーバーのお父さんの兄の娘。
オペラ ”魔弾の射手” はドイツのロマン主義オペラを確立した作品として有名です。
魔弾の射手の中の一曲 ”狩人の合唱” は軽快な元気あふれる一曲。
子どものピアノ曲用に簡単アレンジしたものもあって、男の子が力強く軽快に弾くとカッコいいです。
ピアノ曲は ”舞踏への勧誘” や ”ロンド ブリランテ” など。
”舞踏への勧誘” はベルリオーズの管弦楽編曲が有名で、あの優雅なメロディーは誰もが一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。
私も大好きな一曲です。
そして、 ”ロンド ブリランテ” はとっても華やかな曲で、ピアノの発表会などで演奏されることが多い一曲だと思います。
ファリャ 1876年11月23日 《スペイン カディス》
若くしてピアニストとして活躍したスペインの作曲家。
1904年から1905年にかけて作曲されたオペラ ”はかない人生” はファリャのデビュー作。
中でも第2幕の中の ”スペイン舞曲 第1番” は情熱的な一曲。
クライスラーがピアノとバイオリン用に編曲したものや、ピアノソロ、ピアノ連弾の楽譜もあります。
辞書には ”はかない人生” と記載されていましたが、楽譜などは ”はかなき人生” となっているものもありますが、どちらが正しいんでしょうね。
ドニゼッティ 1797年11月29日 《イタリア ベルガモ》
先ほどのベッリーニと同様、ドニゼッティも19世紀前半を代表するオペラ作曲家です。
ドニゼッティは多数のオペラを作曲し、オペラの早書きとしても有名でした。
オペラ ”愛の妙薬” は、約2週間で書き上げてしまったそうです。
”愛の妙薬” は農場主の娘アディーナに思いを寄せる青年モネリーノの純朴な恋物語で、ドニゼッティの代表作ともいえるオペラ。
モネリーノが歌う ”人知れぬ涙” は有名な一曲です。
11月生まれの作曲家。
いかがでしたでしょうか。
生まれた月が同じなだけで年代がバラバラなので、音楽史として捉えるには難しいグループですが、毎月その月に生まれた作曲家をご覧いただき、こんな作曲家がいるんだなぁと知っていただければと思います。
今月は、偶然にも19世紀前半を代表するオペラの作曲家ベッリーニとドニゼッティが同じ11月生まれの誕生日で登場しました。
オペラは大好きですが、それほど数多くは見ていません。
今回の記事を作成するにあたり、自分自身の勉強にもなりました^^;
実は19世紀前半を代表するオペラの作曲家はもう一人います。
オペラが大好きな方はもうお気づきですよね。
そう、あの作曲家です。
しかも、その作曲家はなんと来月12月が誕生日なんです。
これは数多くオペラ鑑賞をしていない私に、オペラの勉強をもっとしなさいというメッセージなのでしょうか^^;
来月、12月生まれの音楽家の記事作成に向けてまたいろいろ調べてみたいと思います。