ピアノを弾くなら爪は短い方が良い

こんにちは♪

今日は爪のお話です。

弾き方によっていろいろですが、ピアノの鍵盤を押さえるのは指の腹の部分より少し先の部分から指の先の部分にかけてです。
指のどの部分を使うにしても、鍵盤を押さえるのは爪ではなく皮膚です。
そうするには爪は適度な長さに短くしておいた方が良いと思います。


私の爪の長さです。

今朝、爪を切ったばかりです。
この状態から小指と薬指は~6日くらいは大丈夫な感じですが、中指と人差し指と親指は~5日くらいが限界です。
でもきっと3~4日後にはまたすべての爪を少しずつ切ると思います。

先ほどピアノを弾くときは指の先を使って弾くと言いましたが、そんなに極端に先の方は使わないので、もう少し爪は伸びていてもいいのかもしれません。

でもちょっとした指の角度で皮膚よりも爪が先に鍵盤にあたってしまうことがあったり、場合によっては極端に先の方も使ったりすることもなくはないです。

指の腹の部分から指の先の部分まで、どこを使っても爪が邪魔にならないようにしておいた方がピアノを弾くときに安心なのです。

爪を切ることのできる範囲

爪を深く切りすぎると ”深爪” といって最悪の場合、血が出てきてしまう場合がありますよね。
子どもの頃、加減が分からず深く切りすぎてしまい、しばらくは指先がジンジンと痛かったのを覚えています。

爪を短く切ることのできる範囲は人によって違いがあります。

私の場合、特に薬指と小指は正面から指先の皮膚が見えるくらいに爪を短く切っても大丈夫です。
これよりも、もっと短く切ることができる人もいると思います。

反対に爪を短く切ることができない人もいて、正面から見た場合、指先の皮膚は完全に見えない状態です。
指先の本当に先端の部分の皮膚と爪がひっついている状態なんですよね。
だから、それ以上爪を切ることは不可能です。
切ってしまったらそれこそ血が出てきてしまいます。

このような理由により爪を短く切ることができない人は、無理に爪を短く切らないでくださいね。
短く切ることができなくても、指先の一番先端の部分を限度として、それ以上爪を長くしなければ良いのです。

その状態を一番ベストな状態として、鍵盤に置く指の角度をどのようにしたら良いのかを探るのです。

実際に爪のことで悩んでいる生徒さんは今までに何人かいました。
爪を短く切ることができる場合と比べると鍵盤に置く指の角度など違ってくるとは思います。

でも、爪に限ったことではないですよね。
手の大きさ、指の長さや太さ、それから腕の長さや体格だったり、みんなそれぞれ違います。

これらすべてが全く同じ条件の人はいないですよね。

自分の指先を鍵盤にどのように置いたらいいのか自分の指と向き合い、常に試行錯誤しながら練習を重ねれば、きっと心地よく弾くことのできる指の形を見つけることができると思います。

爪が邪魔になるってどんな時?

ピアノを弾こうと鍵盤に指を置いた時に、指の皮膚よりも先に爪が鍵盤に触れたときだと思います。

鍵盤を押さえるときは、爪ではなく皮膚の部分で鍵盤を触ります。
例えば和音を押さえるときに弱い音であれば弱い音を出すためのタッチ、強い音であれば強い音を出すためのタッチ、力の入れ具合はもちろん大切ですが、それと同時に指の皮膚から伝わる感じ方も全然違うと思います。

この ”指の皮膚で感じる” ということは様々なな音色を作り出していくのに、とても大切なことだと思います。

また、例えば力強い音量の和音を弾くときなど、しっかりと鍵盤をつかんでいたいときに爪の部分が先に鍵盤に触れたらどうなるでしょうか。
鍵盤をつかむどころか、その前にすべってしまうでしょう。

爪が邪魔だと気がつかない場合

ピアノを弾いていて「あっ!」と気がつき、すぐに爪を切る人は「これでは指の形が作れない」「これでは思うような音が作れない。」と思うから爪を切ります。

短く切ることができる爪なのに、それをしないで明らかに爪が伸びている状態のままピアノを弾き、爪が鍵盤に触れてカチカチと音が聞こえていてもそれを邪魔だと気がつかない(もしくは思わない)場合は、指の形のことや聴こえてくる音色のことなど全く意識しておらず、”指が鍵盤を押さえて音が出る” という最低限の一連の動作をしているだけなのだと思います。

とりあえず爪が鍵盤に触れるのを無意識に避けるかのように指を置くので、鍵盤に置いた指先はほとんど伸ばしている状態です。
それでも指を動かすと爪が鍵盤に当たりカチカチと音がする。

明らかに爪が伸びている状態でピアノを弾くカチカチという音は、ピアノの音色を邪魔する雑音のように思います。
それが気にならないというのは疑問です。

ちょっと言い過ぎでしょうか?


「指をどのように使ったらここの速いパッセージを弾くことができるのかな。」とか、「指をどのように使ったら、あの音色を作ることができるのかな。」などと試行錯誤しながらピアノは練習していくものだと思います。

ところがそんなことを一切考えることはなく、メロディーも伴奏もおかまいなく一緒の音量。
速い曲、ゆっくりな曲、楽しい感じ、寂しい感じ、みんな一緒の音色。

そんな状態でピアノを弾くことに慣れてしまうと、その悪い弾き方が定着してしまうばかりではなく、音を聴き分けることのできる耳も育ちません。

あえて分かりやすく ”悪い弾き方” と表現しましたが、すいません。
でも、本当にその通りだと思うのです。
せっかく良い表現をする力はもっているのに・・・
と、残念に思ったことがこれまでに何回もありました。

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爪を切る習慣をつけることから

爪を切る習慣をつけることは、ピアノを習っている習っていないに限らず日常生活の中においても大切なことだと思います。

子どもが1人で爪を切ることができるようになったら、自分だけのとっておきの爪切りを持つのもいいかもしれませんね。
お気に入りのデザインの爪切りであれば爪を切るのも楽しくなり、習慣づいていくかもしれません♪


と、いろいろ提案したり、爪が短い方が良いのはどうしてなのかという、先ほどからお話してきたようなことを教えるのですが・・・

「爪が短いと困っちゃうから。」
と、言う生徒さんもたまにいます。

そう言われてしまうと、なんとも返答に困ってしまいます。

ん~
爪が短いと困ることって本当にあるんでしょうかね(笑)

私は困ったことはないです。
指先でどんなこともやってきました。

当たり前ですよね。
小さな頃からずっと短い爪だったのですから。

それを明日から爪を伸ばして生活しなさいと言われたら、困ってしまうかもしれません。

だから長い爪を切ることができないのも分かる気がしますが。
しますが・・・
ピアノをもっと楽しみたいという気持ちの方が負けちゃっているのかな(笑)

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