12月生まれの音楽家

こんにちは♪
今日から12月。
今年も残すところあと1か月になりましたね。

 

12月生まれの音楽家

1865年12月8日 シベリウス(フィンランド ハメーンリンナ)

1770年12月16日 ベートーヴェン(ドイツ ボン)

1858年12月22日 プッチーニ(イタリア ルッカ)

1904年12月30日 カバレフスキー(ロシア サンクト・ペテルブルグ)

 

19世紀を代表するオペラの作曲家 プッチーニ

19世紀を代表するオペラの作曲家が3人います。
3人のうち2人は、先月11月生まれの音楽家で紹介したベッリーニとドニゼッティです。
そしてもう1人は、今月12月22日生まれのプッチーニ ジャーコモです。
プッチーニ家は音楽の名家で、父親はルッカのオルガニスト。
でもプッチーニは父親と同じくオルガニストの道ではなく、劇場音楽への魅力を感じオペラ作曲家になりました。

プッチーニの曲は私たちの身近にあり、クラシックに詳しくない人でもどこかで一度は聞いていると思います。
オペラ ”ジャンニ スキッキ” より ”私のお父さん” 、それからオペラ ”蝶々夫人” より ”ある晴れた日に” などは声楽家の方がリサイタルなどで演奏されることも多いと思います。
また、映画の中の挿入歌やテレビCMなど幅広く使用されており、それだけ私たちが親しみやすい音楽だということですね。

先日送られてきたDM。
”ジャンニ スキッキ” 愛知県芸術劇場 大ホールで上演されますね♪
行きたいっ! です。

 

それから、プッチーニの作曲したオペラ ”トゥーランドット” の第3幕で流れる ”誰も寝てはならぬ” は、トリノオリンピック2006でフィギアスケートの荒川 静香さんが金メダルを獲得した時にフリー演技で流れていた曲です。
荒川 静香さんのイナバウア、本当にしなやかで素敵でしたよね。

 

12月に弾いてみたい!シベリウス作曲の ”樅の木”

”樅の木”
シベリウスの作品の中で大好きな一曲です。
樅の木は ”ピアノのための5つの小品” Op.75の中の一曲です。
Op.75 No.1 ピヒラヤの花咲く時
Op.75 No.2 孤独な松の木
Op.75 No.3 はこやなぎ
Op.75 No.4 白樺
Op.75 No.5 樅の木

シベリウス ピアノアルバム / 全音楽譜出版社
ピアニストである舘野 泉さん編・解説です。
このピアノアルバムの中にOp.75全5曲が収められています。

楽譜の一番初めのページには舘野 泉さんによる ”まえがき” があり、シベリウスの音楽についてや舘野 泉さんの音楽に対する思いなどが書かれています。
とても良いことが書いてあります。
そっくりそのままここでお伝えできないのが残念ですが、印象深かった部分を少しだけ抜粋させていただきますね。

演奏は1回毎に新しく生れかわるべきものであり、同じ曲を何度演奏してもその新鮮さが失なわれないようであってほしいと思う。
~中略~
何よりもあなた自身の感覚を信じることが大事だと思う。

舘野 泉さんのまえがきより シベリウス ピアノアルバム / 全音楽譜出版社

 

そして、”樅の木” の解説のページではこのようにおっしゃっておられます。

1年を通じて緑の樅の木は、北欧では永遠の生命の象徴だ。
しかし生命が永遠であると同時に、死もまた永遠なのだ。
樅の森は北欧人の心に、魂がそこから出てき、またそこに帰っていく永遠の生と死の象徴として様々にすがたをかえて住んでいる。

舘野 泉さん ”樅の木” 解説より シベリウス ピアノアルバム / 全音楽譜出版社

 

”樅の木” と聞くとやはり思い出すのは、華やかに飾られたクリスマスツリー。
この曲を一度も聴いたことがない方は、そんな華やかなイメージをもたれたのではないでしょうか。
クリスマスツリーとして飾られた華やかな樅の木ではなく、厳しい冬の寒さの中でもどっしりと構え、じっと耐えている樅の木を ”命の尊さ” や ”人の生き様” と重ね合わせてみる。
もしこの曲を聴く機会に恵まれた時には、そんなことを思いながら聴いてみてください。
”樅の木” とても素敵な曲です。

 

ジャジャジャジャ~ン♪のベートーベン

こんなふざけたタイトルにしたら怒られてしまいそうですね。
でも、ベートーベンといえばジャジャジャジャ~ンで始まる ”交響曲第5番 運命” ではないでしょうか。
正式には ”交響曲第5番 ハ短調 Op.67”
”ジャジャジャジャ~ン” の4つの音。
ベートーベンが「このように運命は扉をたたく」と語ったことから ”運命” と名付けられたそうです。

 

これはオーケストラのスコア譜です。
縦18cm、横13cmほどのポケットサイズです。

 

オーケストラの楽譜、見たことありますか。
ピアノの楽譜は右手と左手がそれぞれ縦に並んでいるのに対して、オーケストラの楽譜は使用される楽器の数の分、各楽器のパートが縦に並んでいます。

この縦に書かれたすべてのパートを把握し指揮する指揮者はすごいですね!
ベートーベンのピアノソナタを演奏するときに ”オーケストラが奏でるように” とよく言われますが、オーケストラの曲を聴くことはもちろん、スコアを見ながら聴くのも良い勉強になると思います。

どんな場面でどんな楽器が鳴っていて、それがどんな効果をもたらしているか、どんな感じがするか。
それから、一つの楽器に焦点を当てて聴いてみるのもおもしろそうですね。

また、スコアを見ながら聴くと今まで聴いていて気が付かなかった楽器の存在や音などに気が付くことができるかもしれません。
このようにして聴いた曲を、今度は実際にコンサートで生の演奏で聴くと、オーケストラの演奏を更に楽しむことができると思います。

余談なのですが、”運命”は全4楽章からできています。
全楽章大好きなのですが、中でも私は第4楽章が一番好きです。
どんなところが好きかって?
第4楽章を聴くと、爽快でとても晴々とした気分になります。
気分がもやもやとしている時に聴くと、それが全部吹っ飛んでいってしまいそうです(笑)

 

子どものためのピアノ曲がたくさん

カバレフスキー(1904~1987)はロシアの作曲家で、音楽史で言うと”近・現代” です。
私は1969年生まれなので、私が18歳になる1987年まで生きておられたということになります。

カバレフスキーはオペラ、管弦楽組曲などの名作の他に、子どものためのピアノ曲を数多く作曲しています。

発表会やコンクールなどでよく耳にする曲で思い浮かんだものを書いてみました。

ソナチネ Op.13 No.1
エチュード Op.27 No.3
トッカティーナ Op.27 No.12
エチュード Op.27 No.24
ギャロップ Op.39 No.18
道化師 Op.39 No.20

また、”戦士のおどり Op.27 No.19” は第27回 グレンツェンピアノコンクール 地区大会 中学Bコースの課題曲になっていますね。

 

12月生まれの作曲家。
いかがでしたでしょうか。

そうそう。
今頃、音高・音大受験生の皆さんはベートーベンのソナタを毎日猛練習されていることと思います。
これからますます寒さも厳しくなってきます。
くれぐれも体調には気をつけて。
それから手の怪我にも気をつけてくださいね。
そして、がんばってください(^v^)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。