ピアノを使わずに練習する方法
こんにちは。
今年のゴールデンウィークは長い休日でしたね。
10連休なので、私のピアノ教室では2週続けてレッスンがお休みになる曜日がでてきてしまい、その曜日にレッスンの子は2週のうちのどちらかはレッスンをしました。
楽しみにしてた10連休なのにピアノもお休みがよかったかな。
でも、2週続けてお休みなのは発表会の曲のレッスンもあるし少し心配だったので、がんばってレッスンをしました。
そんな長い休日もあっという間に終わり・・・
「おばあちゃんの家に行ってきたよ」
「家族でディズニーランドに行ってきたよ。」
長い休日明けのレッスンでは、子どもたちは楽しかったことをいろいろと話ししてくれます。
長い休日を大いに楽しむことは忙しい毎日を過ごしている子どもにとって気分転換にもなり大切なことだと思います。
でも、その間ピアノを練習する時間が思うようにとることができず、休日明けのレッスンは行きづらい気持ちになってしまう生徒さんも少なくありません。
そんなプレッシャーはかけているつもりはないんですけどね(笑)
遊ぶときは遊んで、やるときはやる。
やれないときが続いてしまったら、これからまたやればいい。
私はそう思うんですけどね。
ピアノを弾くことができないときは
「遊びに行くのにピアノの練習のことなんて考えたくないよ~」
と、思いますよね。
確かにそうです。
ピアノのことは忘れていっぱい楽しんでください。
でも、例えば ”長期にわたって遠く離れたおばあちゃんの家に行く” など、本当に長期間ピアノに触ることができないときや、家にいてもなんらかの事情でピアノの音が出せないときなど、そんなときにおすすめの練習方法があります。
最初に言ってしまうと、 ”イメージトレーニング” です。
ピアノを弾いていることを頭の中に思い浮かべることは、実際にピアノを使って練習している時の動作と同じ働きを脳がしていると聞いたことがあります。
私も気がつくとよくやります。
例えば、銀行のATMに並んでいる時とか、たまにしか乗りませんが電車に乗っている時とか、人と待ち合わせをしている時とか・・・
あと、洗濯物を干している時とか(笑)
でも一番集中できるのは、夜寝る前のお布団に入ったときです。
電気を消してお布団に入り上向きに寝たら目を閉じて、ピアノの鍵盤を思い浮かべます。
そして、その鍵盤の上に両手をのせて演奏している状態をイメージするのです。
イメージすることは様々で、演奏の始まりから終わりまでを一通りイメージしてみたり、弾きにくいところの指使いを確認しながら鍵盤の上で弾くところをイメージしたり、時にはその指使いをものすごくゆっくりな動作で弾いているところをイメージしたりすることもあります。
鍵盤を押さえるときのタッチの感じだったり、曲の表現に迷っている時には、ここの部分はどうやって強弱をつけて、フレーズはこうするとどんな感じなのかな・・・
などと、イメージするときもあります。
実際にこのようにイメージすると翌日には劇的な変化が!
とまではいきませんが、どうしても間違えてしまっていた指使いが上手くいったり、表現しやすくなった部分があったり、何かしらの収穫があります。
反対に、イメージしても効果がない場合もあります。
それは私のイメージの仕方が悪かったのか、もしくはピアノを使わなければ解決できないものなのか、本来私にとってはまだ無理な課題なのか、どれかだと思います。
イメージの仕方は人それぞれでいいと思いますが、大切なのはとても具体的にイメージすることだと思います。
例えば、弾きにくい2小節だけ右手の動きをイメージしてみる。
音はこの音で、その時の指使いはこうで、リズムはこうで・・・
みたいな感じにとても具体的にイメージするのです。
小さな子の場合はイメージするというのはなかなか難しいので、寝る前にお布団の中で練習している曲のメロディーを口ずさんでみるのもいいと思います。
「10まで数えたら出るよ~」
を、
「右手の音を歌ってから出るよ~♪」
みたいに、お風呂で歌うのもエコーが効いて楽しいかもしれませんね(笑)
可能であれば、右手のメロディーを思い浮かべながら、左手の音を歌ってみる。
これはちょっと難しいですが、できるようになると必ず何かしらの効果はあると思います。
さいごに
ピアノを使って練習をしている時に何回も同じ間違いを繰り返してしまう場合は、気をつけなければいけないことが自分の中で整理されていない状態なんですよね。
それに気がつかず、ついつい音を出すことだけになってしまう。
そう考えるとピアノを使わず静かに目を閉じて、どこがどうなのかとじっくりとイメージしてみるのは良いことだと思います。
気をつけるところを冷静に見つめることができ、むしろ何度もピアノを弾くよりも効果的な練習方法のように思います。
自分なりにしっかりとイメージすると、「自分のイメージしたことがピアノを弾いた時にどんな効果がでるのかな?」と、ワクワクした気持ちになって、イメージしていない時よりもピアノを触るのが楽しくなりますよ(^v^)