ピアノのレッスン ひとつの曲がどこまで弾けたら合格なのか?

「今日でこの曲は終わりましょう」
毎日がんばってピアノの練習をして、レッスンで先生に ”合格” の大きな丸をもらうととっても嬉しいですよね。

私も子どもの頃、レッスンで先生から合格をもらうとうれしくて、家に帰ると父や母に「今日は合格したよ~!」と、よく報告していたのを思い出します。

反対に、今日は絶対に合格すると思っていても丸がもらえなかったりするとがっかりはしましたが、「今度こそ!」と、練習していたように思います。

ひとつの曲が合格になる基準

ひとつの曲がどこまで弾けたら合格なのか?
自分でタイトルに取り上げておいて言うのもおかしいのですが、なんだかとても難しいことをタイトルにしてしまいました(笑)

でも一言で言ってしまうと、コレ!といった確かな基準というのはないんですよね。

基準がないってそんな無責任な・・・

いま読んでくださっている方はそんな風に思ってらっしゃると思います。
すみません。

ちょっと語弊がありましたね。
基準がないというのはどの生徒さんにも同じように ”これだけのことができたら合格” となるのではなく、生徒さんによって変わるということです。

これはあくまでも私の場合です。
私は生徒さんによって変わると思っています。

え?
生徒によって基準を変えるって、それってひいきしているの???
できなかったら見放されてるってこと???

またまた誤解を招いてしまったようですね。
決してそうではないです。

 苦痛になるまでやるべきではない

ピアノ日記の中でも何度も書いていることですが、10人の子がいたら10通りの個性があります。

”生徒の個性をよく理解した上でピアノのレッスンをしなければならない”
私自身いつも心がけなければいけないことだと思っています。

例えばある一つの課題があったとして、それが難なくできてしまう子もいれば、少し時間を要する子、たくさん時間を要する子もいます。

ここで重要なのが時間を要する子の場合です。
ゆっくりと時間をかけて練習すればできるようになる課題であっても、ある程度はがんばれてもそれ以上、その子が苦痛に感じてしまうまで続けるべきではないと思うのです。

これはその子に期待していないということではなく、甘やかしているわけでもありません。
苦痛になってしまう一歩前で合格にしてあげるべきなのです。

教える側は、ついついたくさんのことを求めがちになってしまうと思います。
でも、そうではなくてその子なりにがんばっただけの分があるのは事実。
まずはここまでのことができたので良しとして、また新たに新しい曲で気分を一新して・・・
この繰り返しの中で少しずつ上達していくのだと思います。

”はなまる”
はなまるをもらうと嬉しいですよね。
このはなまるは、教える側が求めることができて素晴らしい演奏だった場合なのではなく、その子の中での ”がんばり” に対してにつけてあげるものなのではないでしょうか。

そう。
テストのように点数としてはっきりと評価するものとは全く違うものだと思います。

今は思うように弾けなくても

世の中には数えきれないほどの素敵なピアノ曲があります。
その中のたった一つのその曲が思うように仕上がらなかっただけで、もうピアノは続けられないのでしょうか。
決してそんなことはありません。

私自身経験があることなのですが、昔思うように弾くことができなかったある曲のフレーズを何年かして思いだし弾いてみた時に、自分が思い描いたイメージですっと弾けてしまったことがあります。

時が経てば必ず弾けるようになるとは限りませんが、いろんな曲に触れて練習を続けている中でそんな経験をすると、「あの頃よりもちょっとだけ上達したのかな?」なんていい気分になったり、自信につながっていったりもします。

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どんな些細ながんばりも見逃さないように

「合格したよ」と、お子さんがお家の方に嬉しそうに報告してきたら、お家の方は「よくがんばってたもんね。よかったね!」と、言ってあげるべきであって、決して「合格?あまり弾けてなかったのにね。」とは言わないでほしいと思います。

反対に今日は合格できると思っていたのに合格にならなかったという場合には、がっかりとするでしょう。
でもそれはきっとまだやれる力を持っているからなんだということを言ってあげて励まし、応援してあげてほしいです。

「ん~よくがんばってきたね。
せっかくここまでがんばってきたのだから、あと1週間だけがんばってみようか。
あなたなら絶対にできるよ!」

そして、1週間後。

「やっぱり、先週のレッスンで合格にしなくてよかった。
だってあなたなら絶対にできると思ってたもん。
本当にがんばったね。
今日でこの曲は終わりにしようね。」

子どもはがんばったことをきちんと認めてあげることによって少しずつ自信をつけていき、その自信ががんばりを少しずつ大きくしていくのだと思います。


前述したように、10人の子がいたら10通りの個性があります。
がんばる内容もそれぞれです。

1つの音を間違えていたことを直すことができた。
1つの間違った指使いを直すことができた。
その子にとっては大変なことだったかもしれません。

そんな些細ながんばりを見逃さないように認めてあげる。
これは本当に大切なことです。

さいごに

ピアノの練習には終わりがないと思います。
また、1曲をどのように仕上げていくか。
これについてもやりだしたら終わりがなく、やればやるほど奥が深いものです。

レッスンで先生に合格をもらった1、2年くらい前の曲を弾いてみるのもいいですよ。

「あれ?あの時にはあんなに苦労していたのに、今はそんなに苦労を感じない」
と、思ったのであればそれは1、2年くらい前よりも上達している証拠です。

これは自分自身の上達を実感することができる一番の方法で、周りから「上達しているよ」と言われるよりも一番効果があると思います。

ピアノの練習はコツコツと積み上げていくことが大切です。
今思うようにできないことがあったとしても、今自分ができることを自分のペースでコツコツとやっていく。

それにはあきらめないで自分を信じ続けていくことも大切です。

1、2年先に振り返ってみた時に、今思うようにできなかったことができるようになっていることを信じて・・・

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