連弾の曲を練習する意味

こんにちは。
5月になりましたね。
私のピアノ教室の生徒さんたちはいま夏の発表会に向けてがんばって練習をしています。

夏の発表会のプログラムは毎年、第1部 連弾、第2部 ソロの2部構成で行っています。
なぜソロだけではなく連弾も取り入れているのか。
今日は連弾の曲を練習するメリットについてお話したいと思います。


連弾の曲を練習するメリット

とても華やか

連弾は2人で弾く4手連弾や、3人で弾く6手連弾などがあります。
1人(2手)で弾いている時とは違って手の数が増える分、音の数が増え、音域も広くなるので楽曲に奥行きが出たり、とても華やかです。


楽曲の構成を理解することができる

自分が弾いている部分は楽曲の中でどんな役割をしているのか、また他のパートと合わせた時に自分はどんな風に演奏したらよいのだろうなどと考えながら練習をしていくことによって楽曲がどのようにして構成されているのかを理解することができます。


相手の人と音楽をつくりあげる楽しさ

初めは生徒さんは自分のパートを弾くことのレッスンです。
そして、ある程度弾けるようになってきたら相手の人と合わせのレッスンをします。
初めて合わせをするときには、ドキドキとワクワクでいっぱいです。

そして上手く合わさって「わぁ~きれい」と感じるところもあれば、お互いのテンポやリズムのとり方の違いなどからくる ”ズレ” を経験したり、いつもは難なく弾けているところなのにいざ合わせてみたら弾けなくなってしまったという経験をしたりする中で、どうしたら合わさることができるのかということを考えるようになります。

そうすると、例えば1人で弾いている時は難なく弾けていたところは実はなんとなく弾けていただけだったということに気がつき、丁寧に練習することの大切さを覚えます。
そういった経験が今後のピアノの練習に役立ったりもします。

そして、何回も合わせのレッスンを重ねていくたびに今度は全体のテンポの設定や強弱のバランス、曲の表情など少しずつ細かな表現ができるようになっていく中で、相手の音をよく聴くことだったり音の出し方を工夫してみたり、手と手がぶつかるのであれば手の使い方を工夫したり、音の出るタイミングを話し合って決めたり・・・
そうやってお互いが一つの音楽をつくりあげることを学んでいきます。
それが一つ一つできあがっていく楽しさにつながっているんですよね。


音楽以外にも学ぶべき点がある

連弾のペアはまだ習い始めて1年も経たないような子の場合は私と一緒に連弾しますが、可能な限り私以外の誰かとペアを組んで連弾するのが好ましいなと思っています。

ペアを組む相手はお友達同士だったり、兄弟姉妹、お父さんやお母さんなど、誰でもいいと思います。

お友達同士の連弾は、とても刺激を受けやすいと思います。
自分が弾けてなければ曲は成り立たないので「がんばって練習しなくちゃ」という気持ちが強くなることで、自分自身がいつもより努力することを覚えたり、協調性が育まれたりします。

お父さんやお母さんと一緒に連弾する場合は、家で一緒に合わせの練習ができるのがいいですね。
ただ、お仕事など忙しい中、連弾の希望をされるお父さんやお母さんには本当に頭が下がります。
それでも「子どもの頃習っていたピアノを思い出し、久しぶりに弾いて楽しいです。」と、みなさんおっしゃられます。
そして、子どもは忙しい中わずかな時間をとって練習しているお父さんやお母さんの姿を見て、何を思うのでしょうか。

兄弟姉妹でペアを組んだ場合に一番多いのは、お母さんからのこんな一言。
「家で合わせていて上手くいかないと、ケンカが始まってしまって・・・」
そうですよね(笑)
そうならない訳がないと思います。
私との合わせのレッスンではケンカはしないんですけどね。
当たり前ですよね(笑)先生の前でケンカはしないと思います。

兄弟姉妹の場合、相手の子が上手く弾けてなかったりすると「もう~ちゃんとやってよっっ!」と、ストレートに言ってしまいがちで、それがケンカに発展していってしまうんですよね。
これでは連弾のペアを組んでもメリットどころか、言う方も言われる方もストレスになってしまいます。
じゃあどうしたら良いのか。

例えば、「ここの部分はあなたのリードが必要なの。だから、ここのところにきたら妹ちゃんに分かるように合図を送ってあげて!頼んだよ。」と、お姉ちゃんを頼りにしているんだよということを伝えてあげたり、「いま弾いたテンポで2人が弾くにはまだ時期が早いから、 お家で合わせるときにはまずこのテンポで弾けるようにしようね。」と、妹ちゃんが弾くことのできるテンポをメトロノームで明確にテンポ表示をして課題を出してみます。
そして、「先生が書いたメトロノームのこのテンポに合わせて2人で最後まで弾くことができるかな。楽しみにしているね。」と、2人に期待する気持ちを込めて言ってあげることも忘れずに。

そのようにしてレッスンを進めていくとお姉ちゃんには責任感が芽生え、相手のペースに合わせてあげることの大切さを覚え、妹ちゃんはなくしていた自信を取り戻すようになります。

お友達同士、お父さんやお母さん、兄弟姉妹、どんなペアを組んでも連弾はピアノを演奏すること以外に学ぶところが多く、ちょっと大げさかもしれませんが人間形成にも深く関わる部分も多々あると思います。


さいごに

このように連弾を練習するのにはメリットがたくさんあり、せっかく練習するのであれば例えば ”発表会で演奏する” などといった目的があった方がより良いと思います。
発表会で演奏を終えた子どもたちは、自分が思うようにできた場合であっても、そうでなかった場合であっても、達成感に満ちた表情でいっぱいになります。

いまから夏の発表会まで約2か月。
子どもたちがどんな風に成長していくかがとても楽しみです(^v^)

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