ピアノ発表会に向けての練習の仕方

こんにちは♪

私のピアノ教室では年に2回発表会を開催しています。
大きなホールで行う夏の発表会、小さなホールで行うお楽しみ会を兼ねての冬の発表会。

先日、夏の発表会を開催し、今年も1つ大きな行事を無事に終えることができました。

その後のレッスンで発表会の話になると、生徒さんも親御さんも圧倒的に多いのが一番に「間違えちゃった」と言われることです。
私はそれよりも大切なことが他にもたくさんあると思うのですが、やはり発表会では間違えずに弾きたいと思う気持ちが一番強いみたいです。

では生徒さんや親御さんが一番気になるこの ”間違えちゃった” ということに焦点を当ててお話したいと思います。
私は ”間違える” には2通りあり、この2つは意味が全く異なるように思います。

間違えたことによって成長しているかどうかが大切!

”間違える” には2通りあると前述しました。
2つの例を挙げてみたいと思います。

1つ目の間違えてしまった例
学校の宿題が多い日や他の習い事がある日など練習できない日もあったけれど、発表会の日までずっと自分なりにがんばってきた。
それなのに間違えてしまった。

発表会の日までこのように取り組んできた場合には、たとえ間違えてしまったとしてもそれをネガティブに捉える必要は全くないと思います。
むしろ負けず嫌いな気持ちが強い子であればネガティブに考えることなど眼中にはなく、一生懸命やってきたからこそ納得がいかず、間違えてしまった原因を追究したくなるかもしれません。

そして、練習の仕方そのものを工夫するようになったりしてその子は日々成長していきます。

2つ目の間違えてしまった例
発表会の日が近づいてきたのでもうそろそろきちんと練習しなければと思い、お友達と遊ぶ約束も我慢して、ピアノの練習の時間が長引いたため学校の宿題も夜遅くになってしまい、それでも発表会までの1週間はピアノの練習を今まで以上にがんばった。
それなのに間違えてしまった。

この取り組み方。
発表会までの1週間がんばったことは認めてあげたいですね。
そして・・・すごい!
何がすごいかって、今まで弾けていなかったのを1週間で弾けるようにしたことがすごいです。

でも。
1週間のがんばりはすごいと思いますが、これではとても疲れると思います。
頭(脳)はもちろん疲れ、心も疲れ・・・
普段の生活リズムと違うことをするのですから当然ですよね。

短期間でしかも1回1回の練習の時間が長くなるわけですから頭(脳)は当然疲れます。
そして「発表会までになんとかしなければならない」という焦りから、心落ち着けてじっくりと練習するなんていう余裕もありません。

だから発表会が終わると心が疲れて「もうこんな辛い思いするの嫌だ!」となってしまうのです。

そんな辛い思いだけが一番に残り、肝心な「どうしてあそこの部分は上手くいかなかったんだろう」とか「どうして間違えちゃったのかな」などと考えることもなく・・・

言葉は悪いですが、このような場合あまり成長することができないと思います。

発表会で間違えてしまった。
確かに間違えるよりも間違えない方がいいですよね。

でも、それよりも間違えてしまったことをどうやって次につなげていくかということの方がずっとずっと大切なことだと思います。

短期間で曲が仕上がることはまずない!

2つ目の間違えてしまった例のように取り組んでいる子は
”ピアノの発表会までに弾けるようになればいい”
そのように考えているのだと思います。

でも、それは大きな勘違いです。

私の教室に通う生徒さんの中にもそのような勘違いをしてしまっている子がいて、発表会で弾く曲がなかなか進まず、「この子、間に合うのだろうか・・・」と、私の方がドキドキしてきてしまうといったことがよくあります。

でも、発表会の1週間前とかにガラッと変わって弾けるようになっているんですよね(^^;
きっともうすぐ発表会だからということで家で長い時間猛練習したのだと思います。

”弾けるようになったんだから、それでいいじゃない?”
確かにそうなのですが、そのようにして仕上げた曲というのは曲の表情といったものは何も感じられません。
そして、いくら弾けるようになったからといっても長期間弾きこんでいるわけではないので暗譜は不安定、運よくなんとか最後まで弾ける場合もありますが、途中で分からなくなってしまうといったことにもなりかねません。

「発表会で弾くのだからもっと完璧に近い状態にまでしないと」
と、そこまで厳しいことを言うつもりはないですし、それを強制するものでもないと思っています。
ピアノに限らず習い事というのは練習する生徒さん本人の考え方や性格、親御さんの考え、そして生活リズムなど様々なものが関係してくることだからです。

でも少なくとも ”発表会までに弾けるようになればいい” という考えはちょっと違うのではないかなと思います。

1つの目標、ここではそれが発表会なのですが1つの目標に向かってコツコツと努力すること。
上手く弾けた、上手く弾けなかったということよりもそちらのほうが大切なことなのではないでしょうか。

発表会の曲は発表会当時からさかのぼって、十分に余裕を持たせて何か月も前に決め練習に入ります。
それをまだこんなに先だから大丈夫と考えるのではなく、この期間で自分にはどれだけのことができるのかと考えて欲しいのです。

始めからそんなしっかりとした考えを持って行動できる子なんていません。
長期間という日数の感覚など年齢が小さければ想像することすら難しく、ましてその長期間を ”計画的に” なんて理解することなどできません。
そういったことも含め、普段の練習の仕方であったり考え方というのを教えてあげるのが指導者の役割であり、温かく応援してあげるのが家族の方の役割だと思っています。

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選曲は無理のないものを。
そして可能な限り毎日の練習が大切です。

発表会で演奏する曲をどのように選ぶかは様々だと思いますが、私の場合は生徒さんの意思をまず優先するようにしています。

「発表会ではちょっと難しい曲にチャレンジしたみたい!」
と、チャレンジ精神旺盛な子もいれば

「難しいのは自信がない・・・」
と、控えめな子もいたり

「簡単なのがいい~」
と、常にマイペース? マイペースと言うより何と言ったらいいのか(笑)

「学校の勉強と部活とのことも考えて、無理なく練習できる曲がいい」
と、自分の生活スタイルをよく分かって慎重に考える子もいます。

本当に様々です。

いずれにせよ、その子なりに努力していくことのできる選曲を考えてあげるのがベストです。
それがたとえ「簡単なのがいい~」と意思表示したとしてもです(笑)

発表会は ”練習してきたことを発表する場” です。
例えば子どもが簡単と思える曲であれば、すぐに弾けるようになるでしょう。
でもそれだけでなくすぐに弾けるようになった分、曲につける表情や強弱などレッスンすることはたくさんあり、それらを1つ1つマスターしていくと、とても内容のある仕上がりになっていきます。

そんな風にして臨んだ発表会は、その子にとってとても意味のあるものになり、自信にもつながっていきます。

難しい曲に挑戦してみたいと思い、挑戦してみることはとても素晴らしいことです。
でも、そうしなければならないということはないのです。

指導者や親御さんが満足するための発表会ではなく、その子が成長するための発表会です。

子どもたちは毎日本当に忙しいですね。
私の生徒さんたちも ”習い事はピアノだけじゃない” という子がほとんどです。
その他にも、要領があまりいい方ではなく毎日の学校の宿題にとても時間がかかってしまうといった子もいます。

だからこそ無理のない選曲が大切だと思っています。
そして可能な限り毎日練習できるのが理想です。

”毎日練習” とか ”努力” などと聞くと ”過酷な毎日” みたいなストイック的な印象が強いと思います。

でも、そんな意味ではなくて忙しい毎日の中でも上手く時間を見つけて、それがたとえ10分の練習でもいいと思います。
どうしても練習できない日があるのであれば、それは仕方ないことです。

”努力の大きさ” という点からいうと小さいのかもしれませんが、たとえ10分の練習であったとしてもそれは努力です。
何もしない状態である0分とは違います。

小さい努力であってもそれが積み重なっていけば大きくなっていきます。
そして、その努力が積み重なって大きくなってくるとだんだん自信がついてきて10分の練習時間が自然と長くなってくるかもしれません。

さいごに

子どもを育てていくということは本当に難しいことですね。
今回お話したことが明日から何の問題もなくすんなりと実行できるというそんな簡単なものではないと思います。

でも、今回お話したことの中で何か1つでも実行できそうなことがあったら、それを少しずつでもやってみることによってお子さんに何らかの変化が現れたら嬉しいことです。

そして、その子にとってピアノがいつまでも楽しく、かけがえのないものになっていってくれたらと願っています。

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