ピアノの発表会で人気の曲

こんにちは♪

発表会で演奏したい憧れの曲、たくさんありますよね。
私の教室では、冬の発表会に向けてすでに練習を始めている子もいれば、これから曲決めをしていく子もいます。

今日は発表会の曲選びについてお話ししたいと思います。

 

弾きたい曲リストを作る

生徒さんには「普段からいろんな曲を聴くように心がけ、気に入った曲があれば曲名と作曲者名を書いておくといいよ」と、お話しするようにしています。
特別ノートを作ったりそんなことまでする必要はなく、紙に書いたものを楽譜の表紙の裏にでも貼っておくといった簡単なものです。
これを”弾きたい曲リスト”と名付けています。

私たちが子どもの頃はクラシックを聴く手段といえばレコードでした。
もしくはラジオでクラシックの番組をチェックしておくとか・・・
そしてレコードからCDへと変わり、CDが聴けるステレオを買ってもらったのが大学生になってから。
とても嬉しかった記憶があります。

それでも音楽を聴くにはCDを購入するか、CDレンタルで借りるか。
でも当時CDレンタルに置いてあるクラシックのCDは数がとても少なかったです。

今の時代に生きる子供たちは、あらゆることにおいて本当に恵まれていますね。
何か一つ調べたいと思った時、分厚い辞書を引いたり、図書館へ行ったりしたものでした。
それが今はインターネット一つで事足りてしまうことが多く、クラシックの音楽を聴くにしてもインターネットでほとんど聴くことができてしまいます。

それから地域によって異なるかもしれませんが、図書館にクラシックのCDが置いてあり貸し出しも可能であったりします。

また、楽器店にはピアノ名曲選といった楽譜も多数あり、楽譜にCDが付属されていたり、別売りで販売されているものもあります。
楽譜は本屋さんにも楽譜のコーナーを設けているところもありますね。
こういった楽譜やCDも昔に比べ、ますます充実されてきています。

今は本当にいろんな手段で様々なクラシック音楽を知ることができると思います。

 

弾きたい曲リスト、どんな風に書けばいいの?

このリストはいつまでに書いてこなければいけないといった期限はありません。
ただ、普段からリストに書いておくようにすると発表会やコンクールの自由曲など、曲決めの際に参考にすることができます。

弾きたい曲リストは紙いっぱいに何曲も書いてくる子もいれば、控えめに2、3曲だったり、弾きたい曲リストそのものを作らない子もいて、いろいろ。
作る、作らないは本人の意思に任せていて自由です。

また、子どもには「これは自分が弾きたい曲を書くものだから、これは難しいかもしれないと思った曲でもリストには書くようにしてね」と。
そうすることで、その子がどんな曲に興味をもっていて、どんなことを望んでいるのかなということも垣間見えたりするときがあります。

 

憧れの弾きたい曲ほどがんばれる

この弾きたい曲リストというのは何年も前からやっていますが、子どもたちの様子を見ていると、やはり自分が弾きたい曲を選んでいるだけあって練習への取り組みに意欲的なものを感じます。

また、弾きたい曲リストに書いた曲がとても難しい曲で、「それでも挑戦してみたい!」という子には挑戦させることも・・・
練習しても練習しても上手くいかず、それでも「自分が決めたことだからと」最後まであきらめずにやり抜く姿は素晴らしく、とても感動します。

 

子どもたちが弾きたい曲リストに書いてくる曲、人気の曲は?

何人もの子のリストで目にする曲です。

アラベスク/ブルグミュラー
貴婦人の乗馬/ブルグミュラー
雨の日のふんすい/ギロック
雪の日のソリのベル/ギロック
メヌエットBWV Anh.114/バッハ
エリーゼのために/ベートーベン
乙女の祈り/バダジェフスカ
即興曲Op90-2/シューベルト
小犬のワルツ/ショパン
幻想即興曲/ショパン
練習曲Op10-5「黒鍵」/ショパン
練習曲Op10-12「革命」/ショパン
ソナタOp13「悲愴」第1楽章/ベートーベン
ソナタOp27-2「月光」第3楽章/ベートーベン
ソナタOp57「熱情」第3楽章/ベートーベン
アラベスク第1番/ドビュッシー
ベルがマスク組曲より「月の光」/ドビュッシー
ソナタKV331 第3楽章「トルコ行進曲」/モーツァルト
ソナタKV545 第1楽章/モーツァルト
(順序不同)

最近リストでよく目にする曲を思い出せる範囲で書き出してみました。

どの曲も有名で誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
中でも、「小犬のワルツ」と「トルコ行進曲」は発表会の曲選びの時期にはよく挙がる曲です。
子どもの心を引きつける何かがあるのでしょうね。
そして、中学校や高校になるとベートーベンのソナタとショパンのエチュードが圧倒的人気です。
ベートーベンのソナタやショパンのエチュードは子どもたち曰く「かっこいい!」のだそうです。

 

偏ることのないようにいろんな曲を

発表会やコンクールの自由曲などは、気に入った曲を選ぶことによって練習に磨きがかかったり、モチベーションアップにもつながりやすいと思います。

発表会やコンクールで弾くことのない曲でも好きな曲を練習していきたいところですが、やはりいろんな時代のいろんな作曲家の作品を勉強することも大切なことです。
子どもたちには「お肉ばっかり食べていると病気になっちゃうよね、お魚もお野菜も食べるでしょ?」と、話したりしています^^;

「なんかこの曲、あまり練習する気にならないなぁ~」と思った曲でも、練習していくうちに好きになっていく場合もあります。
食わず嫌いと一緒ですね。

夏も終わり、これから食べ物がおいしくなる秋。
食欲の秋!とも言いますが・・・^^;

”芸術の秋”とも言ったりしますね。
休日には家でゆっくりと音楽を聴いて楽しむのもいいかもしれませんね♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。