家で練習する楽器はやはりピアノで練習するのがいい?

こんにちは♪

生徒さんにピアノを教えている中で思ったことや気が付いたこと、ピアノや音楽に関することなど、教室に通ってくれている生徒さんだけでなく、もっとたくさんの方と共有できたり、何かの参考にしていただけたら嬉しいなぁと思って始めたこの「ピアノ日記」。

先日、この「ピアノ日記」を読んでくださった方から質問をいただきました。
質問や意見、感想などをいただけるということは私にとってとても嬉しいことです。
ありがとうございます。

いただいた質問は・・・
”教えるピアノの先生から見た場合、普段練習する楽器については、どうなのでしょうか”
という内容のものでした。

ピアノを習うことについての疑問はたくさんあると思いますが、いただいた質問はその中でも多くの方が思っていることではないでしょうか。

質問をいただいた方には、私なりに思うことをお答えさせていただきましたが、お話ししきれていないような気もして・・・

今日は普段家で練習する楽器についてお話ししたいと思います。

 

ピアノを習うのであれば練習は必要です

これはピアノに限らずですが、習い事をするのであれば練習は必要です。
家での練習まったくなしに、週に一度レッスンに通うだけではピアノは絶対に弾けるようにはなりません。

10年ほど前にこんなことがありました。
「そちらの教室に通ってもピアノが全然上達しないので辞めます」とキッパリと言われてしまったことがあります。
確かにその子は全然上達しませんでした。

指導者がピアノの奏法や演奏するための知識などどれだけアドバイスをしても、たとえ少しでも練習をしなければそれは生かされないままになってしまいます。
であれば自分の持っている知識をあれこれと教える前に、その子が練習したくなるように導いてあげなければいけなかったと反省した記憶があります。

家での練習で完璧にできるようにということは必要ありません。
完璧にできたら指導者は必要ないですもんね(笑)

自分でできる範囲で練習をする。
そして教室でのレッスンでは指導者は上手くいかないところ、改善すべきことなどをアドバイスし、生徒はそれをまた一週間、できる範囲で練習する。
それを繰り返していきながら一曲一曲が仕上がっていく。

これが理想のレッスンだと思います。

何度も言いますが、練習はその子にできる範囲でいいと思います。
”最低でもこれくらいの時間は練習しないと” とか言ったりもしますが、練習することの楽しさを覚えれば自然と練習の時間は長くなるものです。
まずは少しの時間でも、可能であればなるべく毎日ピアノに向かうことです。

 

アコースティックピアノと電子ピアノ

アコースティックピアノ。
”生ピアノ” と言ったりもしますが、いわゆる ”ピアノ” です。

電子ピアノ。
名前の通り電源があり、内蔵されているスピーカーから音が出るピアノです。

最近の電子ピアノはアコースティックピアノの音色や鍵盤のタッチなどを忠実に再現しているものが多いようです。
私は最近の電子ピアノを弾いたことがないので、どの程度のものなのかはお話しすることはできませんが、様々な技術を駆使してアコースティックピアノに限りなく近いものになっているということは、音楽雑誌や楽器店のチラシなどで目にしたりします。

ただ、性能が良ければ良いほど値段もそれなりで、本当に高級な電子ピアノだとアップライトのアコースティックピアノ並みに、いやそれ以上の値段のものもあったりするのを見た時にはびっくりしました。
一昔前では考えられなかったことです。
電子ピアノの技術は日々進歩しているんだなぁと、思います。
そして、そんなすごい電子ピアノがあるのならどんなものなのか一度弾いてみたいなぁとも思ったりします。

でも・・・
どれだけ忠実にとは言っても電源を使っていることに変わりはないわけで、アコースティックピアノの生の音とは違うのだと思います。

そして明らかに違うのは音を出す仕組みです。
鍵盤を弾くのには指を使い、これは一見電子ピアノでもアコースティックピアノでもなんら変わりはないような気がしますが、アコースティックピアノの音がでる仕組みを理解していただければ、電子ピアノと全く違うということがお分かりいただけると思います。

アコースティックピアノの音はどのようにして出るのか。
その仕組みを書いた記事がこちらです。

「ピアノのお手入れとピアノのお話し」
この記事では ”ピアノの掃除のこと”、”調律のこと”、”ピアノの音が出る仕組み”、”ピアノが習い事として良いとされている訳” について書いています。

”ピアノが習い事として良いとされている訳” の中でも書いていますが、生徒の親御さんからアコースティックピアノと電子ピアノの相談を受けることはよくあります。
その際にはアコースティックピアノと電子ピアノの違いを分かっていただいた上で、アコースティックピアノの方が良いということをお話ししています。

 

アコースティックピアノの方が良いと思ってはいても・・・

ピアノを家で練習するのには、やはりアコースティックピアノの方がいいと私は思っています。
でも、習い事に対しての考え方や住宅事情、ご予算のことなど各ご家庭での事情は様々だと思うので相談を受けた親御さんには「絶対にアコースティックにしてください」とはお勧めしていません。
前述したように、家での練習は必ずしなければならないものなので、家に楽器がない状態ではいけないということは最低限です。

家での練習はアコースティックピアノでなければならないとした場合、それだけで誰もが気軽にピアノを楽しみ、習うことができなくなってしまいます。
これはとても重要なことで、子どものこれからの可能性を閉ざしてしまっていると言っても過言ではないです。
そんなことよりもまずは家で楽しく練習ができることだったり、音楽が好きになることの方がずっと大切なことのように思います。

何らかの事情でどうしても電子ピアノでしか練習ができないとしても、ピアノ教室や発表会などのステージで弾くアコースティックピアノに触れて、その時だけでも生の音を楽しむことができたり、電子の音との違いを感じることができたら、それはそれで一つの成長なのではないかと思います。

 

先のことは誰にも分かりません

私の教室に入会を決めてくださった生徒さんの親御さん。
「長く続けられるかどうか分からないので」
このようにおっしゃる親御さんもみえます。
親御さんの立場からしたら、このように考えられるのは当然のことだと思います。

長く続けられるかどうか分からないので、楽器はしばらく様子を見てからという考え方や、反対に長く続けられるかどうか分からないけれど、始めからきちんとしたものを用意して楽器の良さを感じてほしいという考え方もあると思います。

このように楽器に対する考え方は様々です。
そして前者と後者どちらが良いかということも、これには答えがないと思います。

実際に私の教室に通っている生徒さんもいろいろです。
住宅事情などの問題で電子ピアノしか置くことができず、それでもがんばっている生徒さんもいます。

ピアノを習い始めると同時に家にアコースティックピアノがある生徒さんもいます。
幸せなことですね。
それでも、始めからアコースティックピアノで練習していたら絶対に上手くなるのかと聞かれたら、「はい。なります」とは言い切れません。

アコースティックピアノから出る生の音に触れながら家で練習できるというメリットはあっても、そこから先のことはやはり本人がどこまで努力することができるか、どこまで好きになれるかなど関係してくることだからです。

どんなことにも言えると思うのですが、先のことなど誰にも分からないのです。
冷たい言い方になってしまい、すいません。
でも、本当にそうだと思うのです。

でも言い方を変えると、先のことはどのようにでも変えていくことができる可能性を秘めていると思います。

 

大切なのはお子さんをよく見ていてあげること

私たち大人でもそうですが、どんなことでも自分のことを認めてもらえたりすると、嬉しく思ったり、気分がよくなったり、さらにモチベーションが上がったり・・・

ピアノの練習は楽しいこともありますが、孤独です。
自分一人の練習でなんとかしていかなければならないのです。

そんな時、お父さんだったりお母さんに「この曲、だんだん上手に弾けるようになってきたね」「がんばってるね、すごいね。」などと声掛けがあったらどんなに気持ちが救われることでしょう。

たとえその時に「上手くいかないな」と落ち込んで練習していたとしても、またがんばって練習する気力が湧いてくることと思います。

そしてお子さんは、お父さんやお母さんが自分のことを見ていてくれているという安心感のもとにピアノの練習に励むことができます。
これはピアノに限らずどんなことでもお子さんにとって大きく左右されることだと思います。

大切なのはお子さんをよく見ていてあげること。
お父さんもお母さんも私(僕)のことを見てくれている、応援してくれているという安心感を持つことは、お子さんにとってとても大切なことです。

そしてお子さんの成長を楽しみながら毎日を過ごしていく中で、家での練習に必要な楽器はどうしたら良いのかが自然と湧き上がってくるかもしれません。

 

最後に

一つだけ例外を挙げるとすれば、 音楽高校や音楽大学などピアノの専門の道へ進みたいと考えた場合には、やはりグランドピアノでの練習が必要になってきます。

みなさん考え方や事情など様々です。
生徒さんのピアノを習う目的を把握し、それに応じたレッスンを心がけることは、指導者としてとても大切なことだと思っています。

そして一人でも多くの子にピアノを楽しんでもらいたいと思っています(^v^)

 

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