バイエル45番

こんにちは。

今日はバイエル45番を詳しく見ていこうと思います。

バイエル45番

【練習の前に確認しておきたいこと】

・4分の4拍子
・ハ長調
・ポジション移動なし

 

ねらい

バイエル45番は ”自由に動く右手と左手” というのがねらいだと思います。
まずは、右手と左手がどのような動きになっているのかを見てみます。

1小節~4小節
1、2小節の右手の旋律が3、4小節で左手に移る。

5小節~8小節
右左同じ音。

9小節~12小節
9、10小節の右手の旋律が11、12小節で左手に移る。

13小節~14小節
13小節の右手の旋律が14小節で左手に移る。

15小節~16小節
右左同じ音。

楽曲の形式は前半8小節からなるAと後半8小節からなるBの2部形式です。
前半の8小節では右手が旋律、その後全く同じ旋律を左手が模倣して、その後右も左も同じ旋律を奏でます。
後半の8小節では、やはり前半と同じように右手の旋律を左手が模倣します。
その後は前半と同じように右左同じ旋律にはならず、念を押すかのようにもう一度右手が旋律、左手がそれを模倣して、そして右左同じ旋律を奏でて終わります。

 

グループごとに練習してみる

前述したように、 ねらいは右手と左手が自由に動くことだと思います。
それを目標に練習するのであれば、始めから最後まで通して弾くよりも右手と左手の動きに気を付けながらグループごとに練習する方が効率が良いと思います。

【1小節から4小節の練習】
1、2小節で弾いた右手はすらすらと弾けるのに3、4小節で弾いた左手がぎこちないようでは、右手も左手も同じように動いているとは言えないだけでなく、右と左の旋律も不ぞろいでぎこちなく聴こえてしまうでしょう。
左手の指は誰でも動かしにくいですが、右手と同じように動けるようになることを目標にがんばってみましょう。

まず、1、2小節の左手は弾かずに右手だけを弾いてみましょう。
音と音がごつごつしないようになめらかに聴こえるように気を付けながら何度も弾いてみます。

1、2小節の右手がなめらかになってきたら、今度は3、4小節目です。
ここも右手は弾かずに左手だけを弾いてみます。
始めの ”ドレドレ” の音は5番と4番を交互に動かして弾きますが、これがなかなか動かしにくいと思います。
5番と4番の指を交互に動かすことに集中してみましょう。
無理に余分な力を入れないようにして、始めは音が小さすぎても構いません。
その時に321の指がつっぱらないように、力を抜いておくことも大切です。
慣れてきたら音と音がごつごつしないようになめらかに聴こえるように気を付けて弾くようにしてみます。

最後に1、2小節の右手と3、4小節の左手を交互にくりかえし何度も弾いてみます。
その時にお手本になるのが右手です。
左手を弾いたときにも右手と同じように音がなめらかに聴こえてくるようになるまで、右手の音をお手本にして何度も弾いてみます。

そうしていると、だんだん聴くことを忘れてただただ機械的に指を動かすだけの状態になってきてしまうこともあるでしょう。
そうなった時は集中力が切れてきてしまっているので、少し休憩を入れるなどして頭と手を休めるといいかもしれません。
集中力が切れている状態での練習はあまり身についていないことが多いと思います。

”無理をしないように、でも弾くときには集中して”
大切なことです。

あともう一つありました。
焦らないことと、あきらめないこと。
本当に大切なことです。

さて。
1、2小節の右手と3、4小節の左手が弾けるようになったら、今度はそれに対する伴奏をつけて両手で弾いてみます。
両手にして弾いたときに1小節から4小節までずっと右手が大きく聴こえてくるのではなく、先ほどから言っている1、2小節の右手、3、4小節の左手が旋律となって聴こえてくるときれいですね。
特に3、4小節目に移った時には左手の旋律に対する右手の全音符の音が極端に目立つことがないように、バランスに気を付けながら弾くようにします。

【5小節から8小節の練習】
右手も左手も同じ音を弾きます。
1オクターブ離れた高さの違う2つの音の大きさをよく聴きながら、右と左の音量どちらか一方が極端に大きくなったり小さくなったりしないように。
また、この2つの音を弾くタイミングが少しでもずれると、聴こえてくる音は当然のことですがずれて聴こえてしまいます。
”2つの音がぴったりと合わさるように” と、意識しながら弾くことが大切です。

【9小節から12小節の練習】
旋律は2分音符の音です。
対する伴奏のドミソミの音が大きくなりすぎないように。
特に11小節と12小節は右手で弾く伴奏のドミソミが大きくなってしまいがちです。

【13小節、14小節の練習】
9小節から12小節のところと同じく、14小節の右手で弾く伴奏が大きくなりすぎないように気を付けます。
そして、この13小節と14小節は誰もが弾きにくそうにしている箇所でもあります。
始めから通して弾いたときにずっと調子よく弾けているのに、この箇所にくるとつまずいてしまう生徒さんが多いです。

少し9小節に戻って、9小節から14小節がどうなっているかもう一度よく見てみましょう。
9小節から14小節は伴奏の音は右も左もずっと8分音符でドミソミです。
対する旋律は9小節~10小節は2分音符で右手がドミソミ、11小節~12小節は左手がドミソミ、13小節は右手が4分音符でドミソミ、14小節は左手でドミソミとなっています。

そうすると9小節から14小節というのは、このようにまとめるとわかりやすいのではないでしょうか。
8分音符のドミソミ(伴奏)
2分音符のドミソミ(旋律)
4分音符のドミソミ(旋律)

9小節から14小節に出てくる音は、旋律も伴奏も ”ドミソミ” の音しか出てきません。
なので、このドミソミの音の長さは何拍なのか、今弾いているドミソミは旋律なのか伴奏なのかということを頭の中で整理しながら練習するようにすると、9小節から14小節までが難なく弾くことができるのではと思います。
それを始めはゆっくりと、自分の中で整理して考えることができるテンポで弾いてみます。
自分の中での整理ができてきて何回も指を動かしていると、テンポは自然と上がってくると思います。

【15小節、16小節の練習】
5小節から8小節と同じように気を付けて練習します。

 

始めから最後まで両手で弾いたときに違和感を感じることがないように

グループごとに練習することに慣れてきたら、最後に始めから最後まで通して弾いてみます。
この時に気を付けたいのがグループの中で旋律が右手から左手に移る時や、グループからグループに移る時です。
移るときに手や指など瞬間的に力が入ってしまい不必要なアクセントがついてしまったり、旋律ではなく伴奏の方が大きくなってしまいがちです。

移るときに上手くいかない場合は、移る手前でいったん止まって「次はどうなるのか」ということを確認してから次を弾くようにしたり、両手で上手くいかない箇所がある場合は、もう一度片手ずつの練習に戻ることも必要です。
そして、旋律と伴奏の音量のバランスや移り変わりの箇所に気を付けながら、指の動きなど違和感を感じることなく、始めから最後まで通して弾くことができるようになるまで何度も練習します。

 

最後に

バイエルは進み具合に個人差はあるものの、1曲1曲を順番に丁寧に練習していけば、よっぽどのことがない限り最後の106番まで進んでいくことができると思います。
大切なのはなんとなく弾けて先へ進むのではなく、1曲1曲を丁寧にきちんと理解して仕上げることです。
リズムについては詳しく触れませんでしたが、もし45番のリズムがとりにくい場合は44番の復習をするとリズムがとりやすくなると思います。

次の46番から先は、手のポジション移動が出てきたり新しい拍子やリズムが出てきたりします。
新しく出てきたものはその都度自分で納得のいくまで理解、練習するようにして、焦らずコツコツと1曲1曲を丁寧に仕上げていってください。

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