チューリップ ~FUN! FUN! ピアノステージ 1~

こんにちは♪

第27回 グレンツェンピアノコンクール 地区大会、幼児Bコースの課題曲になっている ”チューリップ” 。
気が付いたことや感じたこと、練習するときに気をつけたいことなどをまとめてみました。

 

FUN! FUN! ピアノステージ 1

 

親しみやすい曲ばかり!

第1版第1刷発行 2016年2月15日としてあります。
発売されてからまだ間もない新しい曲集ですね。
曲目を見てみると、小さな子が誰でも知っている曲ばかり!
この曲目を見せてあげるだけでもワクワクしてきて、ピアノの練習へのモチベーションがグンと上がりそうですね。

1.ゆかいなまきば
2.オーラ・リー
3.アビニョンの橋の上で
4.きらきらぼし
5.こぎつね
6.草競馬
7.たなばたさま
8.チューリップ
9.ぶんぶんぶん
10.10人のインディアン
11.山の音楽家
12.ジングルベル
13.うさぎ
14.ゆうやけこやけ
15.天国と地獄 序曲
16.メリー・ウィドウ・ワルツ
17.ハッピーバースデー
18.虫の声
19.聖者の更新
20.さよなら

 

毎日の練習が楽しくなる!

この曲集は曲が親しみやすいだけでなく、5本の指のポジション移動がありません。(16.メリー・ウィドウワルツのみ曲中で一度ポジション移動があります)

”ポジション移動がない” というのはどういうことかというと、始めにあらかじめ決められた場所に正しく指をおくことができたら、ずっとその場所で曲を弾くことができるということです。
どこのポジションに置いたらいいのかは、全ての曲に右手と左手の指番号が書かれた鍵盤の図が載っているので、とても分かりやすいです。

そして嬉しいのが、この曲集は ”伴奏つきソロ曲集” ということ。
ソロとして演奏することも、連弾として演奏することも可能ということです。

まだたくさんの音を同時に弾くことが難しい小さな子にとって、自分で練習した曲に先生の弾いた伴奏が入るとなると教室に通うのもさらに楽しくなるのではないでしょうか。
もしお父さんやお母さんがピアノを弾けるようでしたら、お家で親子連弾を楽しまれるのもいいかも。
親子の連弾はコミュニケーションも深まりとても良いことだと思います。

 

チューリップ

 

練習に入る前に

演奏に入る前の指の準備はとても大切です。

まず、右手も左手も鍵盤の正しい場所に指を置くだけの練習をすると良いです。
正しい場所に指を置いたら、手を膝の上に。
もう一度鍵盤の上に指を置いて、また手は膝の上に・・・
という具合に迷わずにさっと指をおくことができるようになるまでこの練習を繰り返します。
慣れてきたら今度はいったん椅子からおりて、椅子に座るところからやってみるのもいいかもしれませんね。

ピアノの鍵盤の ”真ん中のド” の場所は重要です。
88鍵もの鍵盤がある大きなピアノの前に座り、迷ってしまうことがないように、”真ん中のド” の場所をきちんと把握しておくことはとても大切なことです。
これはこの曲に限らず、どんな曲を弾く時にも大切になってくるのでこの機会に ”真ん中のド” の場所を再確認すると良いと思います。

それから、このように大きく3つに分けると曲全体の構成に整理がつくと思います。
1小節目~4小節目 → A
5小節目~8小節目 → A’
9小節目~12小節目 → B

 

メロディを弾く練習

お気づきだと思いますが、このチューリップはAとA’は右手がメロディ、Bは前半の9、10小節目でメロディが左手に移り、後半の11、12小節目でメロディは右手になって終わります。

まず、手を正しい場所においてメロディだけを弾いてみます。
楽譜の始めに ”やさしく” と書いてあります。
チューリップの歌を歌いながら弾いてみるのもいいですね。

どのように歌うでしょうか・・・
さ い た~ さ い た~” と、一つ一つを強調しては歌わないと思います。
やさしく ”さいた~ さいた~” と歌うはずです。
このように、ピアノで弾く時も歌と同じように”やさしく歌うように” 弾いてあげること。

言葉の解釈は難しいですね。
”やさしく” と言うと、ひ弱な感じになり音量までが小さくなってしまう子がよくいます。
ここではメッゾ ピアノの表示があるので、”やさしく” 弾いても音量までもが小さくなってしまうことがないように気をつけたいです。

そして ”さいた。さいた。” とも歌うことがないように。
2分音符で書かれた音は短くなってしまいがちになると思います。
”さいた~、さいた~、” のように長く伸ばす音符をよく感じ、タイミングよくブレスが入るといいですね。

9、10小節目。
右手よりも動かしにくい左手でメロディを弾くのは、始めのうちはぎこちなくなってしまうと思います。
メロディだけを通して弾いた時に、全体が自然な流れになって聴こえてくるように気をつけたいところです。

 

 伴奏の練習とメロディ+伴奏の練習

伴奏は2小節をひとまとまりで捉えて、なめらかに弾くようにするときれいです。
また、左手の伴奏を弾きながらメロディを歌ってみるのもいいですね。

ピアノは高い音よりも低い音の方がよく響くので、何も考えないで両手で弾いた場合、左手の伴奏の音の方が目立って聴こえてしまうと思います。
両手で弾く時には、メロディと伴奏のバランスをよく聴くことが大切です。

また、左手は1小節目から8小節目は伴奏。9、10小節目でメロディになり、次の11、12小節目は再び伴奏を弾きます。
このように左手の役割が変わることの認識も忘れずに。

最後の12小節のところに ”すこしゆっくり” としてあります。
どれくらいゆっくりにするといいのでしょう・・・
迷った時には、いろいろなテンポで試してみるのがおすすめです。
楽譜に書いてある通り、少しゆっくりにして自然に終わっていくのがいいですね。

注意したいのが ”すこしゆっくり” と書いてある前からゆっくりにしてしまう子がいます。
あまり早くからゆっくりにしてしまうと、曲の終わり方が不自然な感じになってしまうと思います。
また、 ”少しゆっくり” と書いてあるところから急にゆっくりにするのも・・・

私だったら、12小節目の左手の1拍目のミの音から2拍目のソの音にかけてはあまりゆっくりにせず、2拍目のソの音から3拍目のミの音にかけてを若干ゆっくりにする程度にとどめると思います。
そして3拍目のミの音も若干ゆっくりめに2拍のばして終わります。
”少しゆっくり” にはするのですが、”最後は落ち着いて終わる” という感じです。

様々な曲の終わり方があると思いますので、いろいろ試してみるといいと思います。

 

さいごに・・・

ピアノの演奏の解釈は様々なので、ここに書いたのはあくまでも私自身が感じたこととして受け止めていただきたいと思います。

たくさんのことを書いてしまいましたが、就学前の幼児の子にどれだけのことができるか。
これにはかなりの個人差があります。

教える側からしたらあれもこれもとたくさんのことを要求してしまいがちなのですが、そうではなく生徒さんのペースに合わせてできることから少しずつ進めていくこと、そしてここに書いたこと全てができたら良くて、そうでなければ良くないということではなく、一つのことができるようになったことに対して認めてあげること。
その過程を大切にして、レッスンをしていきたいと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です