冬の発表会
こんにちは♪
先日、冬の発表会を開催しました。
私の教室では発表会を夏と冬の年2回行っており、それぞれ違った内容に設定しています。
冬の発表会についてはコチラの記事に内容を詳しく書いています。
今日は今回の冬の発表会を振り返ってみて気がついたことなどを、私自身の備忘録も兼ねて綴ってみたいと思います。
発表会、開催日時の設定
どこのホールもそうだと思うのですが、私が毎回行う発表会のホールは希望する日の1年前から予約の受付を行います。
冬の発表会は毎年12月、子どもたちが冬休みを迎え、クリスマス前後辺りの日に行うのですが、抽選で外れてしまい、希望の日にホールを予約することができませんでした。
今回の冬の発表会は見送ろうとも考えたのですが、1月6日(土)に予約をとることができたので開催しました。
長い間発表会を開催してきましたが、今回始めての年明け早々の発表会です。
まだ学校が始まる前だしいいかなと思っていたのですが、お正月があったり各ご家庭によってはお正月が過ぎても長めに帰省などされていたりします。
発表会のお知らせは遅くても半年ほど前からしているので、みなさん都合をつけていただき欠席する子はいませんでしたが、やはり年明け早々の発表会はいろんな面で大変だと思いました。
まず第一に、各ご家庭で予定している帰省など調整していただかないといけない点。
発表会の前にお正月があるということや長期間の帰省や旅行などによって、子どもは思うように練習ができないことがあるという点。
今回のように年明けに発表会を開催せざるを得なくなった場合には、年明け早々ではなく1月の終わりの方にするなど、逆にもう少し後の方にずらして開催すべきだと思いました。
発表会の後の初めてのレッスンでは
それでも冬の発表会をみなさん楽しみにしていてくださり、今回も滞りなく無事に終えることができました。
以前に、発表会が終わり初めてのレッスンですること。 ~心のケアが大切~ という記事にも書きましたが、発表会の後のレッスンでは発表会の振り返りとして生徒さんとお話しをすることは大切なことだと思います。
今週1週間は発表会が終わった後の初めてのレッスンということで、ピアノのレッスンは少しだけにして、発表会を振り返ってみてのお話しをすることが主なレッスン内容でした。
そして発表会に出演した子それぞれのStoryがあって、これまで歩んできたピアノライフにまた新たな1ページを刻みました。
初めての発表会だった子
今回、初めて発表会を経験した年少さん、年中さん、小学1年生の子がいました。
演奏する本人よりも、親御さんの方がもうドキドキだったと思います。
それでもみんな堂々としていて素晴らしい演奏でした。
そして演奏だけでなく、お辞儀の仕方などの身のこなしかたも練習通りきちんとできていて感心しました。
発表会の後のレッスンでは、「楽しかった!」「今度の発表会はいつ?」「あと何回寝たら発表会?」など、どの子もとても意欲的になっていて、これからのレッスンがますます楽しみです。
前回の発表会での経験をがんばって克服した子
前回の夏の発表会の時のことです。
発表会が終わって家に帰ると、私の母が「演奏が終わった後で、客席で泣いている子がいたよ。かわいそうに・・・」と言いました。
当たり前のことですが、母は生徒さんの名前と顔が一致しません。
それを聞いて私はなんとなくそれがどの子なのか分かりました。
その子は小学6年生の女の子です。
どんなことにでも言えることだと思うのですが、得意・不得意は誰にでもあってピアノの場合これが好き・嫌いとは必ずしも比例するとは限らない場合があると思います。
彼女はあまり口数が多い方ではないですが、レッスンではいつも私の言う事に集中して耳を傾け、ピアノの練習に対する意欲をとても感じます。
そして、この時の発表会では今までよりも難しい曲を選曲しました。
もちろん彼女が弾きたい曲、何曲かの中から選びました。
そして、練習もコツコツと頑張り発表会に臨んだのですが、彼女の中で納得できなかった部分が多分あったのだろうと想像します。
私は、本当によくがんばったと思っているのですが。
発表会の後のレッスンではもちろん私からは何も触れませんでしたし、また彼女も口数が少ないということもあり、私には何も言ってきませんでした。
そして、夏が終わり秋が過ぎ、冬になり今回の発表会を迎えたわけですが・・・
彼女の演奏の素晴らしかったこと!
やっぱりあの時客席で泣いていたのは彼女だったんだなと確信しました。
普段のレッスンでは口数の少ない彼女。
でもステージでの演奏はいろいろなことを訴えかけてくるような、そして強い意志のようなものも伝わってくるような、そんな素晴らしい演奏でした。
前回の発表会で涙したことをバネにして、今回の発表会で心の成長をとても感じました。
もちろんピアノの演奏の成長も。
春には中学生になる彼女。
忙しくなるとは思いますが、上手く両立してピアノを続けていって欲しいなと思います。
発表会までにギリギリで曲を仕上げた子
彼女は小学3年生の女の子。
彼女には毎回ハラハラさせられます(笑)
と、いうのも彼女、発表会で弾く曲の仕上がりが毎回ギリギリなんです。
発表会は暗譜で演奏しますが、発表会前の最後のレッスンで暗譜で弾けた。
そんな感じです。
でも彼女、とってもいい音で弾くんです。
クセのない心地いい彼女の出す音、大好きです。
なのに、仕上がりが遅いので表情をもっとつけるところまでいかず、発表会本番・・・
どうしていつも仕上がりがギリギリなのかというと、本人も認めているのですが ”練習があまり好きではない” のです。
きれいな音が出るのに、本当に残念でなりません。
そのことをいつも彼女には言うのですが、私が思っているほど彼女は思っていないのかもしれませんね(笑)
そして、気がついていないのかもしれません。
彼女はいつもこう言います。
「弾けるようになると楽しいんだけれど、それまでがなぁ~」と。
そんな当たり前のことをサクッと言ってしまう彼女のキャラクターもかわいらしいのですが。
彼女についているスイッチがいつONになるのかとても待ち遠しいです。
そのスイッッチはずっとONにならないかもしれません(笑)
でもスイッッチがONにならないのは、私の指導法にも問題があるのかもしれません。
今までも試行錯誤してきましたが、また別の方法を考えてなんとか、いや絶対に彼女のスイッチをONにしたいと思っています(^v^)
発表会は終わり、今週は発表会の振り返り。
そして、来週からはいつものように通常のレッスンになります。
今度は夏の発表会に向けて、また新たなStoryの始まりです。