第27回 グレンツェンピアノコンクール本選に向けて

こんにちは♪

グレンツェンピアノコンクールの予選が6月10日から10月8日まで全国各地で行われています。

今回小学1・2年の部で一人の子が予選に出場。
結果、めでたく入賞することができました。

予選が無事に終了して後日レッスンに来たときの彼女は、もう目をキラッキラに輝かせてとても嬉しそう。
それもそのはず。
彼女にとって初めてのコンクールへの挑戦だったのです。

グレンツェンのコンクールで入賞すると、大抵次回のレッスンで次の本選の課題曲を一緒に決めるのですが、もう既に彼女はお母さんと本選の課題曲を調べており、「私、本選はこの曲を弾きたい!」と、次の本選で演奏する課題曲を決めていました。

次回の本選への取り組みにもとても意欲的なものを感じ、また一生懸命に練習して本選に臨んでほしいと同時に、私もできる限りのことをしてあげたいなと思いました。

小学1・2年の部の本選の課題曲がどんな感じなのか私なりに感じた感想を書いてみたいと思います。

 

第27回 グレンツェンピアノコンクール 本選課題曲

本選の課題曲も予選と同じくAコース、Bコースのうちどちらか一方の曲を選んで演奏します。

 

小学1・2年 Aコース

曲名 : いたずらねずみ Run,Mouse,Run!
曲集 : バスティン ピアノベーシックス ピアノ(ピアノのおけいこ) レベル1
出版社 : 東音
拍子と調名 : ハ長調 4分の3拍子

 

1小節目~8小節目

1小節目と2小節目の右手のメロディーに出てくるの3つの同じ音にはスタッカートはついていません。
同じ音を続けて弾く場合、ついつい跳ねて弾いてしまいそうになるので注意が必要です。

その次に出てくる付点二分音符と四分音符についたタイは正確にとらえ、次に出てくる四分休符を忘れないようにします。

4小節目の3拍目から始まるメロディーはアウフタクトなのでフレーズの出だしに気をつけます。
直前にとった四分休符で手に余分な力が入ることがないように、4小節目の3拍目から5小節目の1拍目に向かっていくようにすると上手く表現できると思います。
ここで手に力が入っているとフレーズの出だしは重たいものになってしまい、フレーズ全体のバランスが悪くなってしまいます。

左手は和音がばらけることがないようにすることと、四分音符の1拍の長さに気をつけることです。
この1拍の長さは長すぎても短すぎてもおかしいと思います。
頻繁に出てくるので、どこの箇所でも同じ長さで統一できるように練習を繰り返すことが大切だと思います。
また、手や腕の振りが必要以上に大きくなってしまうと弾きにくいと思います。

 

9小節目~12小節目

右手のメロディーと左手のメロディーが掛け合いになっています。
ここでも右手、左手はアウフタクトの出だしに気をつけます。

10小節目は右手のメロディーの終わりの音と、左手のメロディーが始まる音をきちんと区別すること。
この二つの音が決してつながってしまわないように。

強弱記号は曲の冒頭にフォルテがあるのみですが、ここで左手で弾くメロディーの音量を右手メロディーよりもほんの少しだけ控えめにすると山びこのような効果が出ておもしろいのかな。
ただ、楽譜に書いてあることと全く違うことをやるのはどうかと思うので、極端に音量を下げるなどはしない方がいいと思います。

左手は右手よりも動きにくいものです。
左手で弾いたメロディーがぎこちないものにならないよう、常に右手のメロディーをお手本にして両方のメロディーをよく聴くことも大切なことだと思いました。

 

13小節目~16小節目

1小節目~8小節目と同じように気をつけます。
曲の終わりである16小節目は右手のメロディーは2拍目で終わり、左手の伴奏は1拍目で終わっています。
両手にしたときに左手の伴奏が右手につられて長くなってしまわないように1拍の長さを正確にとって終わること。

 

小学1・2年 Bコース

曲名 : 木ぐつの踊り (オペラ『ヘンゼルとグレーテル』より)wooden Shoe Dance (from the     opera“Hansel and Gretel”)
曲集 : バスティン Classic メロディ レベル2
出版社 : 東音
拍子と調名 : へ長調 4分の4拍子

 

1小節目~4小節目

2小節ずつでフレーズを感じ、2小節目と4小節目は右手のメロディーと左手の音のハーモニーによく耳を傾けるように。

1小節目と3小節目の右手のメロディーに出てくる付点四分音符と八分音符の組み合わせのリズムは八分音符の方にもたれて弾いてしまいがちになります。
1拍目の付点四分音符をよく感じて、次の八分音符に力が入ってしまうことのないように。

1小節目と3小節目、左手の3拍目の音が長くなってしまわないように、4拍目の4分休符は正確にとるようにします。

 

5小節目~8小節目

5小節目と6小節目の右手の二分音符は短くなりがちになるので、2拍を十分に感じること。
ただし決して次の音につなげていかないように、2拍を十分聴いた後にはブレスを忘れないように。
また、この二分音符にアクセントがついていますが、これは過度にならないようにほかの音との音量のバランスをよく聴くこと。

8小節目は2、4小節目と同じくハーモニーをよく聴いて。

 

9小節目~12小節目

9小節目、11小節目はメロディーを両手を使って弾きます。
左手1指から右手1指に移るときには違和感なくなめらかに移ることができるように、9小節目、10小節目でメロディーが自然な流れで聴こえてくるように気をつける。
11小節目、12小節目も同じく。

左手に出てくる3和音のスタッカートは音が抜けたりしないよう3つの音をよくそろえて、両手にした時に右手のメロディーよりも目立つことがないようにバランスをよく聴く。

 

スタッカート

小さい子は手の力も弱く、スタッカートとなるとついつい鍵盤の上から指を落とすような感じで弾いてしまいがちだと思います。
そうすると音が割れてしまったり、するどくてキツい印象の音になってしまいます。
手にある程度の力がないと難しいとは思うのですが、鍵盤に触れてから一つ一つの音を丁寧に跳ねるような手の動きを練習すると、響きのある綺麗なスタッカートの音が実現すると思います。

 

最後に・・・

小学1・2年 AコースとBコースの課題曲で気がついたことや、思ったことを書き出してみました。
ピアノの奏法や解釈は多種多様です。
今回書いた内容は私が個人的に感じたことや思ったことですので、絶対的にお勧めするものではないことをご了承くださいね。

生徒さんはこれから本選に向けての練習が始まります。
課題曲についてレッスンの中で新たに気が付いたことなどは追加事項として随時書き足していきたいと思っています。

 

グレンツェンピアノコンクールについて私が思うことを記事にしています。
こちらです。

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